息子くん出産レポ:お産編 入院3日目

こんばんは。まったりこです。
我が家にまたしても子どもの風邪がやって参りました。
ブログ書いてられるくらいには何とか静かな夜を迎えられていて良かった。

お産編ビックリの3記事目です。 (過去記事はコチラから→妊娠編、お産編入院1日目入院2日目 )
もっと短くまとめるべきかとも思ったんですが、
個人的には一番忘れたくない記憶でもあるので思ったまま書くか…と思いこんな感じです。
亀の歩みではありますが、何とか出産日当日になりました。

夜通しお産本番の張りを10分間隔で耐え続け、何とか朝7時の内診タイムを迎えました。
この頃にはもう張りが来ている時は息をするのもやっとくらいの感じで、
旦那さんに支えられながらヨロヨロと診察室に行き、内診の台に乗るのも一苦労。
世界の全てを恨む気持ちで内診を受けました。
この時の担当はお年を召した先生だったのですが、いわゆる内診グリグリをされました。(多分)
いいい痛い!んぎぃ!!って叫んだら、補助の助産師さんが微笑みながら、
「力抜いてくださ~い大丈夫ですよ~」って優しく声をかけてくれたんですが、
いや痛いことするんやったら前もって言ってくれや!と思っていました。
わかっているのか、今の私は世界の全てを恨んでいるんだぞ。
と、とりあえず心の中だけで凄んでおきました。(?)

グリグリを含めた内診の結果、子宮口は6㎝程度に開いているとのこと。
「まぁ、痛がり方からしてもそんな感じだよね。」とか言ってくる先生。
いやもう昨日の夜からずっとこの痛がり方ですけど??????????
しかしこれまでまだですねまだですね~しか言われてこなかった私としては、
この6㎝まで開いてるという事実が涙出そうなくらい嬉しかったです。
夜通し苦しんで苦しんで、ん~まだですね、まだまだですねって言われ続けていたけど、
進んでたじゃん!!6㎝までは開いてたんじゃん!!と先が見えた喜びに満ち溢れました。
そして昨日までの経口のお薬とは違って、点滴で入れる方の促進剤に変えることに。
「まぁ、促進剤入れればお昼までには産まれてるでしょう」って!!!!!!
え?!?!?!?!ついに?!?!?!?!?産まれるの?!?!?!?!?!
この長く苦しい戦いが??!!?昼には終わってんの?!?!!やっべぇじゃん!!!
やっっっほおおおおおおおおおおおおおおう!!!!!!と心の中で叫びながら、
「ほ…ほんとですか!頑張ります…!」と返事しました。
後ろで一緒に話を聞いてた旦那さんからもホッとしたような気配を感じました。

更にこの診察の後、ついにLDR(分娩室)に入ることに!
痛みに苦しみながら2~3人程見送ったあのLDRに!!ついに私も!!入れる!!!
ここに来れるってことはいよいよ産める!!とテンションが上がって、
この時ばかりは多少気持ちを持ち直し、痛みと戦う余裕が戻ってきていました。
しかし朝食を食べられなかったことを助産師さんに伝えると、
「ついにLDRですよ!食べないと体力もたないですよ!!」と言われてしまいました。
でも食べたら吐く予感しかしない…普通に胃が気持ち悪い…という状態だったので、
素直にそのまま伝えましたが、「ちょっとでもいいから固形物食べなきゃ!!」とゴリ押し。
仕方なく、じゃあ…とデザートのバナナを一カケ口に入れ、無理矢理飲み込みました。
が、まぁ当たり前に吐きましたよね。
若干のタイムラグがあったのですぐに伝えてバケツを用意してもらうことができたんですが、
もうなんか普通に「だから言ったやろが…余計に体力消耗したわ…」って感じでした。
ゴリ押しした人がバケツも用意してくれ吐く瞬間も付き添ってくれたんですが、
めちゃくちゃ罰が悪そうにしていて、改めて「だから言ったやろが…」って感じでした。
口の中が気持ち悪いので水を飲んでたら、ウィダーインゼリーを持ってきてくれました。
なんで最初からこれじゃあかんかったんや…?と思いながらちょっとずつ飲みました。
ちなみにこの産院はお産の間、ポカリとウィダーはいくらでも無料提供でした。
いやマジでなんで最初からこれじゃあかんかったんや。吐くって言うたやろ。

そしていよいよ点滴開始。
まぁそもそもずっとしんどかったので、特段自分で変化はわかりませんでしたが、
この頃くらいからもう完全にお腹が張った時のNSTの数値はMAXまで上がっていました。
夜の助産師さんから午前担当の助産師さんに引き継がれ、頼もしそうなベテラン風の方に。
「お昼までには会えますからね!頑張りましょう!」と励ましてもらいました。
しかしもう既にここまでの時点でグロッキーで、かつ吐かされて気分も悪い。
完全にメンタルがやられてしまってて、過呼吸気味になりました。
何とか旦那さんや周りの人に宥められ(?)ながら、半狂乱で痛みと戦い続けました。
間隔は既に10分は切ってたと思うし、NSTがMAX表示になるくらいには痛い。
ずっとベッドの上に居ると頭がおかしくなりそうだったので、何回もトイレに行きました。
どうしても排泄時には少なからずいきみのようなものが発生するからか、
あんまり行かない方が…くらいの感じでしたがもうとにかくトイレに通いました。
お手洗いにいる間にも陣痛が来て苦しい瞬間もありましたが、
ちょっと姿勢や状況が違うだけでかなり気分が違うので耐えられる気がしました。
あと一人になって気が抜けるのか、リラックスできる瞬間も多々ありました。
でも多分、歴代の妊婦さんの中で一番トイレに通った人だったんだと思います。
マジであらゆる助産師さんにえ???みたいな顔されました。
この時は陣痛の波が10回に1回くらいの頻度でお手洗いに行っていました。
で、何回目かのお手洗いに立った時に思ったんですよ。
そういえば今って何時なんだろう…?昼までにはって言ってたけどどれくらい経った…?
お手洗いから戻って時計見たらもう昼は目前でした。
え?!?!?!じゃあもうすぐ産まれる…?!!??!と思ってたら、
掛けられる言葉がいつの間にか「14時くらいには会えますからね」になっていました。
そんな馬鹿な。

昼食を食べられるか聞かれ、無理です…と答えたら、今度はスッとウィダーが出てきました。
そして多分出てきた昼食は隣で旦那さんが食べてた。勿体ないですからねーと。
横で元気にご飯食べてる旦那さんを心底恨みながらベッドで苦しみながらウィダー飲みました。
昼には産まれるって聞いてたのに…ナチュラルに14時に変更されてたな…と思っていたら、
気付けばもうあっと言う間に13時くらいになっていました。
流石に自分でもちょっとずつわかってきて、怪しいなとは思っていたのですが、
次に助産師さんに掛けられた言葉は「18時までには会えるからね!」でした。
マジかよ。
悲しくてメンタルが激しく落ち込み、また過呼吸気味になっていたら、
ベテラン風の助産師さんが突然、旦那さんに部屋を出るように言いました。
「この様子だともうしばらくかかるから、旦那さんも仮眠取ってきて!」
え?????
「私たちがついてるし、今特に旦那さんができること何もないから!」とか言われ、
えっ…みたいな感じで言われるがままに旦那さんは退場していきました。
いやあなたたちにとっては必要ないかもしれないけど私は必要なんですが?!?!?
元々かなり凹んでいたのにこの一言でもう私は完全に絶望してしまいました。
あーここの人たちアテにならんわ…もうあかんわ…状態に陥り、
もうなんか言われたことも全部律儀に守るのやーーーーめよ!!!と思いました。
これまでは痛みが来る!ってなった時にはい息吐いてー力抜いてーと言われ、
それに合わせて何とか息をして力を抜く努力をして…ってやっていたのですが、
ぜーんぶ無視することにしました。
そんなことよりもう最初っから私は痛くないと思ってしまうことにしよう、
全神経を集中して、私は寝る、寝ている、何も痛くないし辛くないと自己暗示することに。
これがどうやらめちゃくちゃ良かったみたいで、痛みにもがき苦しむ回数がかなり減りました。
いちいち恐怖を感じるのでNSTの数値も見ない・なるべく音にも耳を貸さない。
ただただ集中して寝る時のあの感じを…と考えていたら、
これまでの疲れがどっと来たのか、陣痛の合間に少し寝ることができました。
ただしどうしても途中で集中力が切れてしまう瞬間があるので、
そうなったらとりあえずトイレに行って気分を変えて、ベッドに戻るとまた集中。
朝から過呼吸レベルで悶えてる様を見ていたベテラン風助産師さんが、
途中で不安になって「え…今痛いですよね…?」って聞いてくるレベルに落ち着いた私でした。
もちろん「え!!痛いです!!めちゃくちゃ痛いですよ?!?!」って返事しておきました。
とにかく痛みを意識の外に出すことにだけ集中していたら、
何と午前の勤務担当だったらしいベテランさんの退勤時間になっていました。
自分のお産の長さをこの時めちゃくちゃ客観的に理解して笑いそうでした。
そしてそれとほぼ時を同じくして旦那さんも部屋に戻ってきました。
この時、多分時間は17時くらい?
引き継ぎの助産師さんに「この方今すごく頑張ってらっしゃるから…!!」と言い残し、
「21時頃には会えますからね」と言葉を残して、ベテランさんは帰って行かれました。

もうここまで来たらなんか…ちょっと冷静になってきたわ…と思いながら痛みと戦っていたら、
夕食の確認がありました。当然私は食べられないので、これも旦那さんに。
私のところにはウィダーが届けられたのですが、お腹が空いている気配を感じたので、
1つ飲んだ後におかわりをして、計2つのウィダーを飲みました。
助産師さんにえっ…欲張りやな…みたいな反応された気がしますがもう知りません。
でも今思うとこの時点でちょっと息子くんの位置が下がってきてたってことなのかな。
そして19時頃?についに先生がやってきて、内診。
「うん、そろそろいいんじゃないかな」と言い、
何やら色々と助産師さんに指示を出して、先生はささーっと退場していきました。
すると周りにいた助産師さんがいそいそと動き始め、その内の一人が声をかけてくれました。
「まったりこさん!いよいよですよ!ベッドをお産用の形に動かしますね!!」
ついにこの時が来たのか。ついに私は産めるのか…!!!!!
期待に燃え、しにかかっていたメンタルがまた元気を取り戻しました。
しかしこれ以降トイレに行けないと言われ、気持ちの切り替えの手段を奪われてしまいました。
せめて最後に1回行かせてもらえば良かった…と今でも後悔しています。
なぜなら、その後追加の点滴を持ってきた助産師さんに、
「今日中には会えますからね!」って言われたから。また延びてる!!!!

ついにベッドは分娩仕様になり、諸々の手はずが整ってもまだただ痛みに耐えるだけ。
ベッドが動かされたことによって姿勢が固定になり、もう意識を変えるのも難しい。
ただただキツい状態のまま何とか痛みに耐え続けていると、
先生がやってきて私の状態を確認し、そして言いました。
「うーん…もう少し促進剤足してもいいけど…もう今日かなりやってるしなぁ。
 明日に持ち越しますか??」
え?!?!?!?!?そ…そんなことある?!?!??!?!?!?!??
どっちでもいいですけどどうします??みたいな感じでフランクに聞いてくる先生。
そ、そんなことある?!??!?!??!?!
マジでめちゃくちゃビックリしたんですけど、
即「産みますぅううもう今日産ませてくださいいいい」と泣きつきました。
そして促進剤追加の手配の時に、ついでに…くらいの感じで強制的に破水してもらいました。

ついにいきみ解禁。助産師さん達の対応もかなりいよいよ感が増してきました。
ただこれまでも特にいきみたいという衝動は一切なく、ただただ痛かっただけの私。
いきみ方が全然わかりませんでしたが、とにかくお腹の辺りに力を入れる。
助産師さんが「そうそうその調子!!」というのでとりあえず続けました。
痛みがくる度にんぎー!んぎーー!!と力を入れるも、特に何かが降りてくる感覚もなく。
途中で疲れて何回か過呼吸みたいにもなりながら、何とかいきみ続ける。
確かこの分娩台の目の前の壁に時計がかかってた気がするけど、
もう今が何時かなんて確認してる余裕もなく、何回いきんだかもわからない。
逃げたいやめたいもう早く終わってほしいと半泣きで痛みの度にうぎー!んぎー!と叫ぶ。
途中で先生も加わって、いいですよその調子、と穏やかに促されながらとにかくいきむ。
何となくちょっと感覚が掴めてきたかも…というとところで、
ついに頭見えてきましたよー!頑張って!という定番のセリフを聞きました。
そこからまたしばらくいきむも、変化が…?と思っていると、
ちょっと切りますね、とさくーっと会陰切開されました。
本当に全然痛くなくてビックリしました。音にちょっとビックリしただけ。
もうとにかく陣痛の痛みに耐えるのと産みたい気持ちで必死でした。
頭見えてますからねって言われてからしばらく経った頃、
何だかちょっとずつ陣痛の間隔が遅くなってきたような感じがしました。
先生たちがゴソゴソと動き始め、「ちょっとお手伝いしますね」と言われました。
鉗子を使う準備しますねーということだった。
なんかマジで出て来てないんやな私のお腹の子…と思っていると、鉗子が突っ込まれました。
これが結構痛くていだだだだ!!って叫びました。
そして次の陣痛までスタンバイ。でもそうなるとなかなか陣痛が来ない。
なんかちょっとこれまでより弱い気もするけど陣痛きた!ってなった時、
頑張ってねー一気にいくよ!!と声をかけられ、こっちも強くいきむ。
そしてずっと元気に聞こえていたNSTの心音が若干遠のく感じがして、
え?あれ…なんかおかしい…?大丈夫…?と思った瞬間に「ずるんっっっ」と音がしました。
そして「出たよ!!」の声と共に、
目の前の助産師さんが赤ちゃんらしきものを持ち上げてるのが見えました。
でも何かが引っかかっている感じがする…と思っていたら、
「もう1回!!頑張って!!!」と言われたので、言われるがままいきむと、
ついに引っかかっていた感じもなくなり、お腹が一気に軽くなりました。
アレ出てきたはず?でも赤ちゃん泣かなかったな…産声ってすぐあげないんだっけ…とか思っていたら、
助産師さんが赤ちゃんらしきものをどこかへ運んでいき、
なんか運ばれていったな??と思った次の瞬間に声が聞こえました。
そしてやっと「お疲れさま!!産まれたよ!!!」の声が耳に届いたのでした。
今日会ったばっかりという人たち何人もの前でメンタル病みまくりの醜態を見せつけ、
外にも聞こえてるんだろうなという大声で叫びまくりの何とも恥ずかしいお産でした。

結局、最終的に産まれた時刻は23時39分。
この時もし日付が変わっていたら過期産になっていた、というタイミングでした。
産まれたのは3584gのちょっと大きめの男の子。
へその緒が体全体に巻き付いていたらしく、それでお産の進みが悪かったとのことでした。
泣き声が聞こえた後は、お腹をめちゃくちゃ押されて胎盤を押し出されたり、
会陰切開の傷を縫われたりみたいなことを順番にしてもらった気がします。
この辺になると一気に記憶が曖昧になってる。
そしてカンガルーケアをしました。
まだ洗ってもない出てきたままの息子くんを体の上に乗せてもらいました。
この時はまだ全然この子が自分の子、みたいな実感なんかは一切なくて、
へぇ~~~これが…アカチャン…ふぅん…って感じでした。
カンガルーケアの後、促進剤とはまた別の点滴をして、しばらく横になってるように言われ、
先生も助産師さんもみんないなくなって旦那さんと二人になりました。
2人して終わった~~~~~~~~~~~!!!!!!という解放感に包まれました。
旦那さんは出てきたのがわかった瞬間くらいからずっとお疲れさま!と声をかけてくれてて、
ほんまに頑張ったなぁありがとうなぁとめちゃくちゃ感謝してくれました。
前日からの地獄のような陣痛の思い出話をアツく語り合い、めちゃくちゃ労ってもらい、
カンガルーケアで撮ったばっかりの写真を早速見返してキャッキャ話しました。
少しすると綺麗に洗ってもらい、服を着せてもらった息子くんが連れられてきて、
多分この時に初乳をあげたような気がします。
横になったまま腕枕をして点滴が終わるのを待っている写真が残っています。
カンガルーケアくらいから旦那さんが写真やら動画やらを撮ってくれていたのですが、
今見るとめちゃくちゃ感無量!!という感じの旦那さんの声が入ってて面白い。
点滴が終わった頃に助産師さんが来て、私の体調チェックと、
処置の方を優先したために臍帯血が取れなかったことの説明を聞きました。
元々自分用の保管でなく、医療機関で使用してもらう予定だったし、
私個人としては何の問題もなかったので全然大丈夫ですーなんて言って終わりました。
真摯に説明してくれるのだな、と思ったのを覚えています。


その後どうやって部屋に戻ったとか、いつ息子くんを預けたとか、
終わって初めてのトイレはどうだったか…とかは全く覚えていません。
全部終わってLDRを出たのが多分2時くらいとかだった気はしますが、
とにかくその次の記憶は起きてお手洗いに行ってお股が痛くて辛かった時に飛んでいます。
今思い返しても、まぁそりゃ疲れたよなという感じですしね。まぁね。
自分の中ではめちゃくちゃ壮絶だったな…と涙ちょちょぎれる息子くんの出産体験でした。

一旦終わり。
諸々感想編 へ続く