グッバイ、カブトムシ

こんにちは。まったりこです。

先日、ついに我が家のカブトムシくんがこの世を去りました。
8月にお迎えしてから実に3ヶ月。それなりに長く生きてくれたのではないかと思います。
ここ数週間はかなり食事の量が減っていたのもあって、
見守っていた大人としてはいよいよかな…という覚悟はありました。
何も心の準備ができていないのは流石に良くないか…と思い、子どもたちにも、
簡単に寿命の話や最近ご飯食べてないからもうすぐお別れかもねという話はしていました。
とは言え、最近でも全盛期と同じように壁に登ろうとしているところも見かけたし、
ひっくり返ってしまっても自力で戻ったりもしていたのでまだ先かもなと思っていました。
ただただひっそりしてる日も増えていたので、元気に動いてる日は皆で観察して、
ひっくり返った様子を実況しながら見守ってみたりとカブトムシの居る生活を楽しみました。
そんなある日、朝起きて旦那さんが様子を確かめたら動かなくなっていたのでした。
パッと見はいつものひっそりしてるだけにも見える感じだったのもあって、
一旦子どもたちには告げずに送り出し、夜に旦那さんが帰ってからお見送りすることに。
ひっそりしているのもよくあることだったので、子どもたちは帰ってからも気付かず。
いつも通りのんびりなカブトムシくんが居るなぁという顔をしていました。

旦那さんが帰ってきてすぐ、息子くんたちに「お話があります」と前置きをして、
カブトムシくんのカゴを手元に持ってきて死んでしまったことを伝えました。
一瞬を置いて、子どもたちは大号泣。
息子くんは「いやだ~~~~~…」と言いながら大粒の涙をぼろぼろこぼし、
娘ちゃんはうわーん!と泣きながら飛びついてきて、とんでもない悲しみに包まれる我が家。
10年飼ってたペットでもしんだか?!と言いたくなるような感じで、
子どもたちの悲壮感があんまりにもすごくて私ももらい泣きをしてしまいました。
(すまんけど私自身はしんでしまったことにそこまでの感想はない)
生きてる間、子どもたちがめちゃくちゃ一生懸命世話をしたかと言うとそうでもなかったし、
全く気にしてないのが普通だったから正直ここまで思い入れがあるとは思わなかった。
でも確かに3ヶ月同じ家の中で過ごしたし、時々はエサを入れてあげたりマットを替えたり、
マットを替える時に一時的に段ボールとかに移してた時なんかは嬉しそうに見てた。
最初の方はもしかしたら飛ぶかも!と聞いてビビってた息子くんも、
2ヶ月程経った頃には覗き込めるようになってたし、乗ってる木を持って移したり、
ちょっとずつお世話もできるようにはなってきてはいました。
娘ちゃんは最初から怖がることなく、でも決して触ろうとはせず…という距離感でしたが、
エサを替える時は息子くんよりも積極的にやってくれたりもしていました。
日常生活の中で、最近子どもたちがよく愛を囁いてくれるターンがあるんですが、
「ママのこと大好き、パパも好き、にぃにも好き」と話をする中で、娘ちゃんは必ず、
「カブトムシくんも好き。家族みんなだーいすき」と言っていました。
ほとんどのお世話は旦那さんがしていて、子どもたちはオマケ程度にしか触れてなかったけど、
それでもやっぱり居るのが当たり前にはなってたよなーと。
いつかお別れがくることは時々伝えてきてはいたし、そろそろかな…と言ったりもしてたけど、
その時はわかってるのかわかってないのかよくわからない感じでした。
でも一応その度に息子くんは「居なくなったらやだー」と言ってたし、わかってたのかな?
娘ちゃんは何も言わないし表情も変わらないしだったからどうかなぁ。

カブトムシくんは最後息子くんがカゴから出してあげて、皆でなでなでしてお別れしました。
環境(生態系)保護の観点で、どこかに埋めに行ったり…みたいなのはNGらしいので、
家にあった適当な雑紙に包んでゴミ箱にポイすることにしました。
一度包んでしまえばただの丸められた紙ごみにしか見えないんだけど、
とっても厳かな雰囲気で、代表者の息子くんが恭しくゴミ箱にインしてくれました。
娘ちゃんはスンスンしながら、もう私から離れられない!という感じでしがみ付きながら、
でもしっかりと葬られていくカブトムシくんの姿を見守っていました。
たまたま通りがかった時にやってたくじ引きでゲットしたカブトムシくん。
キングオージャーきっかけで興味を持って、展示の前から動かなくなってしまい、
下位賞の虫グッズを当てて帰るつもりで1回だけ…とさせたら当たってしまったカブトムシくん。
店員さんの「今日入ってきた子なので元気ですよ!」の言葉で選んだカブトムシくん。
マットの中に潜って全然出てこなくなってしまったり、めっちゃ心配させられたり、
ご飯食べなくて気を揉んだり色んな経験をさせてくれてありがとう…笑
旦那さんは最初飼うことになった時はめちゃくちゃ嫌そうにしてたけど、
飼ってみると愛着も湧いて、結局一番お世話してくれたのは旦那さんでした。笑
旦那さんの様子を見て、虫嫌いだけど私が頑張るしかない…!!と覚悟を決めて迎えたんですが、
いざケースを開けたら普通に怖気づいてしまったのでめちゃくちゃ助かりました。
こういう時、とっても頼りになるなと思う。
流されやすいというか、乗っかって楽しむのがめちゃくちゃ上手な男で良かった。

カブトムシくんが居なくなって、マットとエサ台だけになったカゴがぽつんと残って、
何だかとっても寂しい雰囲気になってしまったなぁと思っていたら、息子くんが一言。
「次はクワガタ飼いたいなぁ」
そうだよね、元々はクワガタにしようと思ってたけど、
カブトムシの方が長生きするかもよ!って言われてカブトムシにしたもんね。
ある程度飼い方もわかったし、カゴとかエサ台とか必要なものはもうあるし、
子どもたちが飽きるまでは我が家の夏の風物詩としてカブトかクワガタ飼うのもいいかもしれぬ。
そう思って軽い気持ちでじゃあ来年はクワガタかな、って言ったら、その日から
「くわごん早く飼いたい。いつになったらくわごん飼える?」って毎日言ってる。
いつの間にか名前もついてて草。
これでいいのか情操教育???何とかなってるのか情操教育????!!!
正解はわからないけど、子どもたちには良い思い出になったみたいなので良かったかな。
私たち夫婦的にも経験値が溜まって一つレベルアップした感じあるし、まぁいいか。
来年の夏、本当に飼いたいって言うかまだ怪しいけど。笑
楽しみだなぁ。