子育ての恐怖

こんばんは。まったりこです。
何だかとんでもないタイトルですが、日常の話です。多分。
オチなし、まとまりなしです。いつものことですが。

私は子どもを産んでからママ垢を作ってTwitterで交流を始めたのですが、
息子くん妊娠中もマタ垢なるものの存在は知っていて、ちょっと憧れでした。
なので娘ちゃんを妊娠した時は、ママ垢だけど妊娠中のあれこれを呟くことができて、
妊娠生活のあれやこれやを人と共有できることが楽しかったし、安心した。
そんなマタ垢やママ垢で、よく目にする言葉「妊娠・出産は奇跡」。
奇跡って言うとすごい言葉が強すぎて大げさなようにも思うんだけど、
実際はまさにこの言葉の通りだなぁと最近は思う。
絶対に母子共に健康で出産できる保証なんてどこにもない。

我が家の息子くんは本陣痛が始まってから35時間以上も出てこず、
最終的には先生に鉗子で引っ張り出してもらってやっと産まれた。
その時、息子くんは産声を上げなかった。
と言うか出してもらうほんの少し前から、心音が弱くなっていたと思う。
長時間のお産で私自身も疲労困憊で、早く解放されたいと自分のことばっかり考えていたけど、
これまでしっかり聞こえていた心音が弱くなったのを感じた時に初めて子どものことを考えた。
あれ、これ大丈夫か…?私が下手くそで息子くんしんどくなっちゃったか…?と、
考えてる間にも息子くんは処置室に連れて行かれていて、そこで初めて産声が聞こえた。
息子くんを処置室に連れて行くのと平行して、助産師さんたちは普通に、
「産まれましたよ~!お疲れさまでした!」と労いの声をかけてくれていた。
この引っ張り出されてから処置室で泣くまでの間は多分数十秒とかの話で、
実際に息子くんの泣き声が聞こえるまでのタイムラグはほぼなかったんだと思う。
後でこの時のことを旦那さんに話したら、旦那さんは気付いてなかったらしい。
でもその後助産師さんと臍帯血の話をした時も、
「処置の方を優先したから臍帯血取れなかったんだよね~」と言っていた。
あまりにも当たり前のことのように言うので、その時はよくわかってなかったけど、
急いで処置をしないといけないことが確かにあったのだなと、改めて考え直した時にゾッとした。
ちょっとでも何かが違ったら、もしかしたら…があったかもしれない。
正しく処置をしてもらえる環境で産めていて本当に良かったと心底思った。

このことを思い出したのは息子くんが1歳の誕生日の時だったけど、
そんなことは関係なく、新生児期~乳児後半まで毎日寝る時に寝息を確認していた。
特に新生児期は心配で心配で仕方なく、ハッと眠りから覚める度にドキドキしながら確認した。
夜の3時間ごとの睡眠さえ悪いことしてるような気になりながら、
産院で見た寝息チェッカーを買えば良かったか…と心底後悔しながら過ごしていた。
今でも熟睡していつもより寝息が静かだったりするとめちゃくちゃ確認してしまう。
子が一気に食べ物を口に入れ過ぎた時なんかも一瞬で背筋が凍るし、
こんな時は…で見た良くない症状と同じような症状が出るとすぐに不安になる。
ちょっとでもいつもと様子が違うと、もしかしてアレが良くなかったのでは…と考えている。

そして先日、雨の日に電動自転車で走行中にスリップした。
道路にある何らかの蓋のような金属の縁の上でブレーキをかけ、
後輪がスリップしてコントロールが効かなくなり、最終的に自転車は横倒しになった。
そもそも駐輪場目前で、スピードも出てなく止まるつもりでブレーキをかけた時だったから、
私がある程度自転車を支えられて、結果的に横にはしたけど派手に倒れたりはしなかった。
そういう状態だったので、子ども2人も私も特にケガはなかった。
それでも息子くんはめちゃくちゃビックリした顔をしていたし、娘ちゃんはめちゃくちゃ泣いていた。
私自身もめちゃくちゃビックリしたし、めちゃくちゃ怖かった。
その後何とか普通に必要な買い物を終え、何事もなく家に帰ってこれたけど、
帰り道は心臓バクバクで気が気でなく安全運転の範囲でノロノロ帰った。
私がスリップした原因になった金属の縁は1㎝くらいの幅しかなかったのに、
たったそれだけのことでもあんなに怖いことになるのか…と震えた。
やっと自分の中でこの出来事が消化できたかなという頃、
実姉が同じように雨の中電動自転車っでスリップし、甥っ子くんが数針縫ったと聞いた。
便利で乗り回してるけど、改めて気を付けないとと思った。

少し前に育児のヒヤリハットがTwitterで共有されてたのを見たけど、
かなりの数が集まってて、みんなも色んなヒヤリを抱えてるんだな…と思った。
そういうのを見て事前に知っていたから、熱けいれんでも冷静に対処できた!とか、
子どもが喉詰まらせたけど背打法を見てたから何とかなかった!とかも見る。
私も、いつどうなるかわからないし…と誰かが共有してくれたものは有難く拝見している。
そんな風に、少なくとも私の見える範囲のママさんたちは皆、
子どもたちの緊急に備えて日々知識を蓄えて共有して、子どもを守っている。
そうやって一生懸命目をかけて、何とか命って繋がるもんなんだなぁと思う。

でも、色々お金も手も愛情も全部使って頑張って頑張って育てても、
ある日急にもう会えなくなってしまうことも世の中にはこれまた普通にあるんだなぁ。
こんなに可愛くて愛しくて、絶対一生守ってやるからなって思っていても、
あと数年もすれば24時間傍で見守るような生活じゃなくなって、自分じゃ守れない瞬間が出てくる。
それも成長だし、子どもの権利の一つだから、籠の鳥にする訳にもいかない。
私や旦那さんと手を繋いで、じゃなく一人で横断歩道を渡ったり、
それこそ自分だけで自転車に乗って出かけたりする日がいつか絶対来る。
一緒にいれば必ず守れる訳でもないけど。
旦那さんでも友達でも親でも、誰でも同じだけ可能性のある話だけど。
それでもこう、もしこの子を失ったら…という特別な恐怖がある気がする。
他の人はわからないけど、少なくとも私にはある。
幸せの分だけ、毎日ちょっと怖い。こういうのも含めて子育てなんだろうなぁ。